矯正治療に必要な能力
矯正治療を始めたいけど
どこで始めるのがいいの?
何を基準に選べばいいの?
知り合いや患者様からよく頂く質問です。
矯正治療に限らず医療を受ける際は、「できるだけ上手な先生に診てもらいたい」と思うものです。では上手な先生とは何を基準に判断するのか?専門の資格の有無や知人の紹介、またクリニックのネットの口コミといった情報から「治療の質」を予想するしかありません。ですが、実際治療が行ってみないと治療の質というのは判断する事が難しいです。
今回は矯正治療を専門に行うクリニックの観点から、矯正治療を行うにあたって歯科医師に必要な能力についてお伝えします。また次回それを考慮した上で安心して通える矯正歯科医院の選び方についてもお伝えしたいと思います。
当院が考える矯正治療の質に関しては担当歯科医師の
・ 診断力
・コミュニケーション力
だと考えています。
診断力とは何か?
まず最も大事な診断力とは何か?
診断とは、矯正を始める前に行う検査(口全体のレントゲンや横顔のレントゲン、口の中の写真、顔の写真、模型など)の結果をもとにして、どのような治療するのがその人に最適か、また詳しい所までお話しすると、前歯や奥歯を何ミリ動かすかなど細かい設定をしていきます。矯正治療に限らず医療においては、診断が一番大事であり、間違った診断の下で治療計画を立てても治療は上手くいきません。
その診断力を身につけるため矯正を専門に行っている矯正医は、大学病院の矯正科や専門機関で3年以上ロジカルに考えるトレーニングを行ってきています。このトレーニングを終え、実際に治療を多く行ってきた先生が認定医や専門医という資格を取ることが可能になります。
昨今マウスピース矯正などの手軽に始められる矯正などが増え、矯正へのハードルが下がったことはとてもいいことですが、お口の中の型取りを行い、シミュレーションを行うだけでは正確な診断が行えず、トラブルを引き起こす原因になり得ます。なので矯正を始める場合は面倒でも、診断力のしっかりとした歯医者の元で検査を行い治療方針を決定することをお勧めします。
次にコミュニケーション力です。
上記で述べて診断力がいかに優れていても、それを患者さんに伝える能力、また説明する能力がないと患者さんには伝わりません。歯医者がいかに最適な治療計画を立てていても患者さんとの共有、理解がないと治療はすれ違うことが多いです。
また治療計画におけるメリット、デメリットなどもちゃんと話してくれるクリニックを選ぶことで後悔のない治療が選択できます。
コミュニケーション力に関しては治療中の説明などにも関係してくるので重視する必要性があると思います。