ご予約ご相談はこちら 082-942-6766

開咬

Openbite

開咬とは?

開咬の歯並び

お口を閉じた際、奥歯は咬み合っている状態で前歯に隙間が開いている噛み合わせを「開咬(かいこう)」または「オープンバイト」といいます。

開咬の原因

開咬の原因として先天的な原因、後天的な原因が考えられます。

先天的な原因(遺伝的要因)

骨格的な問題が原因で開咬になる場合があります。多くの場合、遺伝による影響が強く両親や祖父母が開咬の方は本人もなりやすい傾向にあります。

矯正治療相談

後天的な原因(環境的要因)

悪習慣

幼いころの指しゃぶり・舌で前歯を押す・下唇を噛むなどの悪習慣によって、歯が押され少しずつ歯列や咬み合わせが乱れていきます。

口呼吸

慢性的な鼻炎や蓄膿症などの呼吸系疾患を患うと、鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸が習慣になってしまいます。慢性的な口呼吸によって、お口周りの筋肉のバランスが乱れることで開咬になりやすくなります。

寝ている子ども

開咬による弊害

顎関節や奥歯への負担が大きくなる

前歯で食べ物を噛むことができないため、奥歯への負担が増えます。そのため、顎の骨や関節への負担が大きくなり、顎関節症や奥歯の破折・喪失リスクが高くなります。

胃腸への負担が大きくなる

前歯で食べ物を噛みきれなくなるため、しっかり食べ物をすりつぶせず飲み込むクセがつき、消化器官への負担が大きくなります。そのため、慢性的な腹痛や胃腸障害を引き起こす場合があります。

発音障害

前歯部分が常に開いているため、隙間から空気が漏れ、発音・発声・滑舌が上手く行えず、コミュニケーションに悪影響を及ぼします。

虫歯・歯周病になりやすくなる

お口が開いている時間が長くなるため、口腔内が乾燥しやすくなり、唾液の分泌量が減少するため虫歯や歯周病リスクが高くなります。

開咬の治療

開咬の基本的な治療法は、装置を使用した通常の矯正治療で、上顎前歯と下顎前歯が正常に咬み合うよう、上下顎の前歯を内側に引っ込めるか、奥歯の噛み合わせを低くする方法があります。骨格的な問題がある場合には、上下顎の骨格のズレがある場合には、上下顎のズレを修正するために、歯を抜く可能性もあります。さらに、並行して筋機能療法(MFT)を行い、お口周りの筋肉を鍛えながら悪癖の改善を行います。

開咬(かいこう)の治療は難しい

開咬は悪癖が大きく影響する歯列のため、矯正治療で歯並びを綺麗に整えても、悪癖などの根本的な原因が改善されなければ、後戻りしてしまう可能性があります。そのため、歯を動かす通常の矯正治療と並行して、悪癖の改善もしなければなりません。しかしながら、幼少期からの癖は体に染み付いているため、治療期間も長引く傾向があり、治療が難しいとされています。

開咬の症例紹介

症例01
性別 女性
年齢 26歳
装置 マウスピース型矯正装置
抜歯 なし
期間 6か月
方針 検査結果より全体的なガタガタは少ないが、上下の奥歯でしか物が咬めない状態と診断されたため、歯を抜かず、全ての歯で咬めるように治療を行いました。
リスク 開咬の方はもともと舌を前歯に押し当てる癖があるため、治療と並行してその癖を取る訓練が必要になります。もし舌の癖の改善がみられないと、症状が再発する可能性があるため、治療後も癖が戻らないように観察が必要になります。
歯の移動に伴い歯根が短くなるリスクがあります。
矯正前
矯正前の歯並び
矯正後
矯正後の歯並び
治療費
精密検査・診断料 30,000円
マウスピース型矯正装置 850,000円
処置料金 3,000円(来院回数分)

First Counseling初診相談

当院では初診相談を無料で行っております。

歯列矯正治療に興味のある方は、お気軽にご利用ください。まだ、治療を始めるかどうか決めていない方でも不安や疑問をご相談ください。

もっと詳しく